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December 20, 2009

ありふれた障害

米国の子供110人に1人が自閉症、CDCの最新調査
12月19日19時30分配信 CNN.co.jp

ジョージア州アトランタ(CNN) 他者とのコミュニケーションが取りにくいといった症状のある発達障害「自閉症」の子供が、2006年の米国で110人に1人という高率に達していることが、米疾病対策センター(CDC)の最新調査で明らかになった。特に、男児での発症が多く、女児の4倍近くに上っている。

CDCは、全米の11カ所がまとめた自閉症児童について調査。自閉症と診断された8歳児は110人に1人の割合で、2002年に14カ所がまとめた際の150人に1人から、57%増加していた。

特に、男児では70人に1人が自閉症で、女児の315人に1人という割合を4倍以上、上回っていた。

一方、診断時期は2002年より5カ月早まり、平均して4歳6カ月で自閉症との診断を受けていた。

自閉症は診断時期が早ければ早いほど、療育がしやくすくなる。しかし、CDCの調査結果によれば、多くの保護者が2歳児の段階で「何かおかしい」と感じているにもかかわらず、その後、3年以上たたなければ医学的な診断がくだされていないことが判明。専門家は「遅すぎる」と指摘し、もっと早い段階で診断することが必要だと訴えている。

また、自閉症の研究や啓蒙活動を行う団体によると、米国では毎年、自閉症の治療費として約350億ドルがかけられているのに対し、政府による研究資金はわずか2億8200万ドルしかないという。このため、将来の医療費削減に向けても研究支援が重要だと訴えている。

米国だけの問題とは言えない。

足りない専門医、療育施設、教育環境。
これらは年々、深刻な状況となっているが
国の取り組みは明らかに遅れいる。

更に遅れているのが、
自閉症に対する理解。
これが、すご~く遅れている。

男の子70人に1人と言うのは
2クラスに1人はいる事になる。
にもかかわらず、余りにも自閉症という障害は知られていない。

言葉が遅い、視線が合わない、クレーン現象がある、
これが上がるのはまだましな方だ。
無論、これだけで自閉症とは判断できないし
自閉症でなくともあることだ。

また、親が話しかけない、テレビやビデオの見せすぎ、ゲームのさせすぎ、等々
いまだ多い認識不足。
これはいまだ消えない。

早い子では1歳半検診で引っかかるこの障害が
そんなもので発症するはずがない。
が、これらは根強く多くの母親を悩ませる原因となる。

むしろ、自閉症の大きな障害はコミュニケーションの困難によるところが大きい。
ここで勘違いされるのは
言葉を喋らず隅の方でじっとしている子供と想像しがちだが
そんな子達ばかりではない。
家の息子は人好きで話しかけるタイプだ。
ただ相手の状況や気持ちを一切考えないので一方的で
かなりちぐはぐなものになる。
コミュニケーションが出来ないのも障害だが
コミュニケーションが一方的すぎるのも障害。

違和感を感じても、指摘する人はなかなかいないし、
専門医も少ない。
直ぐにでも療育を始めたくとも施設は少なくなかなか入れない。

専門医の少なさだけが問題ではない。
このありふれた障害を小児科医が理解していない事がある。

パニックを起こした子供に対して
母親を非難する小児科医師もいる。
実際、療育施設では自閉症に理解ある小児科の情報が良く交わされていた。
都市部はまだ受診場所を選べるが
地方はかなり難しいだろう。


自閉症は早期の療育で状況がよくなる。
それには早期の診断と療育、
そして社会の自閉症への正しい理解、そして支援が必要だ。


このありふれた障害に対する国の支援も
社会の理解も
とても遅れている。

悲しいほどに。

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