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June 12, 2008

心の闇

衝撃的な事件が起きるたびに取りざたされるのが「心の闇」だ。
だが、これまでそれが明らかになった事があるのだろうか。

心の中の闇が見えることがあるのだろうか。
そもそも、心の闇とは特別な事なのだろうか。

私は、心の闇と言うのは誰しも持つものと思う。

それはけっして珍しい事ではなく、
誰しも心に封印した感情や嗜好や思いがあるはず。
静かに心の奥底に沈めているものではないだろうか。
それを明らかにする事に意味があるとは思えない。
明らかに出来るとも思えない。

それを超えて犯罪を犯してしまうその境界線を越える切っ掛けは何処にあったのか。
それこそが気になる。

近年、境界線を越えるハードルが低くなって居るように感じる。
何故超えてしまうのだろう。
何故超えられるのだろろう。

十代の私には殺人衝動があったと思う。
ただ、それが心から出ることはなく境界を超える事はなかった。
それは、私自身が外に目を向ける事が出来たからだろう。
私は私自身の人生の為に、
他を切り捨てる事が出来た。

誰かの理想ではなく、
自分がどうしたいのかを重要視した。
そして、やりたい事をして過ごした。
他人の価値観に縛られて居ては、私は生きる事は出来なかった。

自分のために生きる事が出来なくて、
人の事など考えることは出来ない。
心に闇はあっても、
向けるものがあったからならば、
それが表に出ることないのではないか。

時に、自分自身が気付かぬまま闇が澱の様に溜まる事があるだろう。
それなどは、どうやって誰が分るものだろうか。

そもそも、心の闇と言うものは何を指しているのだろう。
心そのものが、見えない闇のようなものではないか。


心の闇を明らかにするよりも、
犯罪を犯す一線が何処であったのかが重要ではないか。
超えやすくなった原因こそ、なんなのだろう。

心の闇よりも、超えてしまう一線こそ気になる。

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